アカアズキの会 Blog
Maria ときどき Kimi の限りなくサイエンスに近いお話
千葉に行ってきました③
鋸山(のこぎりやま)日本寺に行ってきました。
以前当ブログで、『私が山に行く理由』ということで、山にのめり込むきっかけとなった鋸山について書きました。
この時は石切場がお目当てで、日本寺は時間の制約で見れませんでした。
今回も地獄覗きと、隣の山頂展望台の両方行ってきました。

日本寺の石仏を見てきました。
千五百羅漢というのを見たかったのです。

大きくえぐられた部分は石仏を削って取り出した跡だそうで、
もちろん自然現象としての風化も見られました。

鋸山は房州石という凝灰岩ないし、凝灰質砂岩でできています。
同じ凝灰岩の大谷石とは見た目がだいぶ違いますが、凝灰岩というのは軟らかくて加工し易いのでしょうね。
古い石仏は凝灰岩でできてるのが多い気がします。

大きさでは日本一の大仏様で、自然の岩山に刻まれた磨崖仏です。

By Maria
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千葉に行ってきました②
最近人気の無人島、仁右衛門島に行ってきました。
渡し船乗り場に行く途中、テレビのロケをやっていました。
タカアンドトシと温水洋一さんと遼河はるひさんがいました。
「路線バスの旅」シリーズです。
…こりゃ、絶対見なきゃ・・・

あっという間に、見えなくなりました。

南房総の沖合に浮かぶ無人島ということでしたが、ほんとうに目の前で、夏なら舟に乗るより泳いだ方が早いと思えるほどです。

こんな手漕ぎの舟です。海の水が透き通っていてきれい!

島全体が砂岩でできていて、石垣もこの砂岩。
砂岩をじっくり見てきました。
海風が心地よい島巡り歩きでした。

建屋は宝永元年(1704年)に改築されたものだと解説板にありました。
手入れが行き届いていてきれいでした。
びっくりしたのは、この欅の帯戸です。
鉋(かんな)がなかった頃、手斧で削って作られたということですが、表面滑らかです。

砂岩の島だけに、波の浸食でできた窪みやへこみは芸術的です。

不思議だったのが、馬蹄石。
小さいぼつぼつ穴は生物が明けた穴。
大きい丸い穴は、たぶん水の中で小石が回転してできたのでしょう。
(馬蹄石のいわれは、後に源頼朝の馬となった名馬の蹄の跡)。
石の下の部分は見えないけど、見えるすべての面全体に、ほぼ同じ大きさの丸い穴が。
水の流れで小石が開けた穴なら、同じ平面上にしかないはずなのに、どうやったら、このような石になるのでしょうか。

地元の特産品を使ったお弁当です。

おいしかったです!
By Maria
千葉に行ってきました①
読売旅行の日帰りツアーで『濃溝の滝・仁右衛門島・鋸山日本寺』に行ってきました。
最近、人気の君津市の清水渓流公園内の濃溝の滝です。

君津市のHPによりますと今から350年前の江戸時代に、川廻し工事により岩盤を掘削して造ったものだそうです。

人力でくりぬいたものであっても、雰囲気がいいステキな景観です。
滝は階段状になっていました。

公園の駐車場から見えた対岸の地層です。砂岩と泥岩の互層かなあと思われる地層でした。
ここに穴をあけたので、滝が小さい段差の連続(階段)になったのかなあと。

同じく駐車場脇に、トウゴクミツバツツジが季節外れの花を咲かせていました。
写真を撮ろうとしたら、あれっ・・・。
(写真左角)

クツワムシかなあといろんな角度から撮影しましたが、羽の形・筋模様から違うと判断しました。

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乗鞍岳に行ってきました④
乗鞍岳の山頂からは御嶽山が見えました。

拡大した写真です。
見づらいですが、雲とは明らかに異なる噴煙が上がっています。
噴火で亡くなられた方々が本当にお気の毒でなりません。

畳平と肩の小屋の間で、珍しいものを見ました。
周氷河地形と言われる構造土です。

上の写真を拡大したものです。
石が丸く並んでいる所がそうです。
草がまだらに丸く生えている所は、以前は同様に石で囲われていたと思われます。

構造土とはウィキペディアによりますと、自然現象が原因で円・多角・網・階段・縞模様などの幾何学模様が現れている土壌のこと。主に、夏季に地下の凍土が融解し、地表の土壌を運搬することで形成される、とあります。
構造土は、日本では乗鞍岳の亀ヶ池で初めて見つけられたものだそうです。
北海道や草津白根山などでも見られます。
写真、手前の池が鶴ヶ池で、亀ヶ池は山に挟まれた凹んだ所にあります。
構造土の典型的な亀甲模様は、畳平の建物の向うの山に囲まれた亀ヶ池で見られるらしいです。
次回の楽しみとしましょう。

By Maria
乗鞍岳に行ってきました③
乗鞍岳の山頂近く、黒っぽい安山岩かデイサイト質の岩石のようです。
白い長石が入ってます。

安山岩です。小石をくわえこんでるのが疑問。
溶岩が流れる時に破片を取り込んだか?

赤い石と黒い石と白い石。
赤いのは灰色の石の表面が酸化しているものです。

凝灰岩かと思ったのですが、安山岩が風化したものかも。ネットで調べた感じでは乗鞍では火砕流とかなさそうでしたので、もう少し調べてみます。

問題は、酸化された石の赤とは違うオレンジ色の結晶です。
この石の近くにだけ、このオレンジ色に染まった石がありました。
この結晶は何でしょうか。火山に関係あるのでしょうか。

※後日「趣味の鉱石トレジャーハンター」板垣清司著で調べました。
このオレンジ色の鉱物は石黄で間違いないと思います。
ネット「ニッポニカ」によりますと、砒素の硫化物(As₂S₃)であり、有毒。
噴気性鉱床に産するとありますので、噴火の過去がある乗鞍岳ではあってもいいかも。
イオウの化合物ではと予想してましたが、砒素との化合物だったとは(◎_◎;)。
鮮やかな色なので、昔は鉱物顔料として使われたようです。
他にも登山道では花崗岩が見られました。
乗鞍岳は地質的に火山自体の厚みが薄いらしいですので、花崗岩があって不思議ではなさそうです。
By Maria